中性脂肪

お腹に溜まる皮下脂肪。

度々健康問題として取り上げられているが、この皮下脂肪の成分の内ほとんどが中性脂肪である。皮下脂肪とは、身体を衝撃から守るクッションのような役割を担うとともに体の熱が逃げないように保温の効果もあるのだ。

しかし、最も重要なのはエネルギーの蓄えとなっているという事だ。

肥満になりお腹などに溜まる皮下脂肪は、油ものの摂りすぎが原因だと捉えられがちだが必ずしもそうではない。

むしろ日本人の肥満のほとんどが甘いお菓子や飲料に含まれる砂糖、あるいは果物に含まれている果糖の摂りすぎが主な原因だとされ、それに次いでご飯・パン・麺類などの炭水化物、そして油ものの摂りすぎだとされている。

砂糖や果糖はそのまま吸収される性質を持っており、炭水化物は分解されブドウ糖となって吸収されエネルギー源に変えられる。

ところが、摂りすぎたブドウ糖は中性脂肪に作り替えられてしまうのである。

そして、皮下脂肪をはじめ内臓脂肪や肝臓に蓄えられてしまう。

脂肪の蓄えが多くなればなるほど、血液中の中性脂肪も増えていく。

こうした背景より、近年では動脈硬化の危険因子として中性脂肪の値が注目されるようになっている。

狭心症・心筋梗塞・脳卒中等を予防する為の重要な指針となるのである。

また、中性脂肪の値が少ないと栄養障害やそれを引き起こす病気が潜んでいる可能性も考えられ、健康状態を知るうえで非常に重要だと分かるだろう。

この値は、女性に比べ男性の方が幾分高めに出ることが多く、年齢とともに上昇していく傾向にある。

そして、60代を過ぎると再び下がり始めていく。女性の場合、経口避妊薬・ステロイド剤の服用や妊娠時に値が高くなりがちである。

検査結果及び医師の診断・指導をもとに運動・食生活の生活改善などに勤めることが大切だといえるだろう。