血色素量

血色素、すなわち赤血球に多く含まれるヘモグロビンは、肺から全身へ酸素を送り届けるという生命維持に欠かせない重要な役割を担っている。血色素と言われるだけあり、血液の赤い色のもとになっているものだ。ヘモグロビンというのは、「ヘム」と呼ばれる色素と「グロビン」というたんぱく質が合成して成り立っているものだ。このうちの「ヘム」の重要な構成成分こそが鉄なのである。すなわち、酸素はこの鉄と結びつくことで全身へと運ばれていくのである。従って、鉄分が体内に不足してしまうと、ヘモグロビンが生成されなくなってしまうことになり、酸素の運搬そのものも不足してしまうということになる。
さて、この酸素の供給量が減ってしまった状態「貧血」は大きく2種類に分けることが出来る。まず1つ目が、赤血球が減少すると同時に1個の赤血球に含まれるヘモグロビンも減る小球性低色素性貧血である。そしてもう1つが、1個の赤血球に含まれるヘモグロビンの量は同じだが、赤血球の数のみ減少する正球性貧血(正色素性貧血ともいう)である。赤血球の数とヘモグロビンの量を比較することにより、貧血の内どちらに該当するのかを判別していくのである。
この検査より異常が発見された場合は、さらに精密な検査を行い、貧血を引き起こしている原因の特定に努めていく。正球性貧血であれば、専門的な治療が必要となってくる。小球性低色素性貧血だった場合には、鉄の摂取不足によるものなのか・鉄を摂っているのに吸収が不十分なのか(吸収不良症候群もしくは消化器の異常等)・体のどこかに出血が起こっている為か(痔・大腸憩室・女性ならば月経等)、この3点に考慮しつつ医師と相談・治療を行っていく必要があるだろう。

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