抗核抗体

まず、自分の身体を異物すなわち抗原だと誤って認識してしまい、その誤認により生成された抗体を「自己抗体」という。その中でも、自分の細胞の核を抗原だと認識してしまい攻撃することを「抗核抗体」という。この抗核抗体には、細胞核の成分であるDNA・RNA・核・タンパクなどに対する抗体を多種類生成するという特徴がある。

例えば全身性エリテマトーデスなどの膠原病になると、抗核抗体が血液中に出てくる。そのため、血液中から抗核抗体を検出したら膠原病の可能性が濃厚になってくるという訳だ。なお、自己免疫が関係する慢性甲状腺炎や肝硬変などの病気の場合にも陽性反応を示し、まれにではあるが健康な人でも陽性になることがあるそうだ。従って、この検査のみでは診断を下すには証拠不十分だといえる。その他の検査結果も加味して診断確定を行う必要があるだろう。検査の所要時間は1~2分、血液検査を行ったのち、採取した血液に対し「間接蛍光抗体法」という検査方法を用いて調べていく。

症状として原因不明の発熱、顔や手足・胸・腰あたりの皮膚に紅斑がみられる、関節や筋肉の痛み・疲れやすい・怠いといったものが続いており、なお且つ検査結果が陽性であれば本格的に膠原病を疑う必要があるといえるだろう。現れる蛍光パターンによってある程度の識別は可能であるが、先ほどもお伝えした通りこの検査だけでは診断はできない。診断がついたら、専門医の指示を受け、定期的な通院・検査を行いながら治療を進めていくことになるだろう。

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