大腸・小腸の異常発見時と指導

日本対がん協会の2012年度がん健診学会の追跡調査によると、大腸がん検診を1万人が受診すると、大腸がんはおよそ600人が一次検診の便潜血で異常所見が確認され、そのうち精密検査を大腸ファイバースコープでもって受けた人がおよそ400人。結果的に大腸がんが発見された人の数は16人であった。
大腸の検査によってがんの疑いが浮上した時は、生検検査を実施し、病理確認を行うことから始める。また、腹部超音波検査・腹部CT検査・胸部CT検査などの画像検査も行い、ステージの検討を行っていく。しかし、腫瘍による狭窄でファイバースコープが通過できないというケースも存在する為、注腸造影が必要不可欠である。進行がんの場合だとCEAや腫瘍マーカーが上昇していることが多く、病勢を推察する判断材料となるのである。
一方でポリープの場合はというと、径6mm異常の病変ならば内視鏡的摘除が適応され、径5mm以下の場合でも平坦陥凹型腫瘍やがんの識別が困難病変は摘除するのが好ましく、摘除の提案をすることが推奨されている。
本検査も、医療技術の向上によって、進化を遂げてきている。元来、2000年代に欧米で大腸がんの健診を目的とした精度検証がなされたのがきっかけであった。大腸CTの非劣性が報告されたのち、バーチャル内視鏡検査・大腸展開像を用いることがベターとなった。前日若しくは当日に腸管洗浄剤と下剤、そして水溶性造影剤を服用することにより、造影剤は便に浸透して残渣は消し去ることが出来、腸管壁も主体的に写し出せるようになった。これらの技術により、大腸内視鏡検査時のように多量の下剤を服用する必要もなくなり、被験者の負担軽減にもつながった。撮影は10秒程度を2体ほど行うのであるが、鎮静剤・鎮痛剤の服用も不要な為検査後は速やかに帰宅することが可能となった。

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